日本の、いや世界中の生鮮食品を販売している小売業さん達の、生産性の向上を考えて申請したのが、このビジネス・モデル特許です。世界中にある、魚屋さん、お肉屋さん、八百屋さん、果物屋さん、パン屋さんやケーキ屋さんでは、POSレジを使用する為のバーコードを商品に付けられません。その為に多くのお店で、今でも、キャッシュレジスターか、はたまた極端ですが、ざる籠にお金を入れて会計をされています。
令和になって、21世紀にもなって、これではまずいのではないかと思いソリューションを考えました。買い物を行うと、魚屋さんでは『目黒のサンマ3匹ですね。』とか、ケーキ屋さんでも『モンブランを2個と、レアチーズを2個と、生シューが3個ですね?』と復唱をされます。これを何とかうまく活用できないか?と考えたのが今回のソリューションです。
日本や東南アジアの国では、商品の名詞によって、助数詞を使用して数量を数えるという、発言・発音を行います。一方、POSレジでは売り上げを行う行為をするためには、商品の名称の確定か商品番号の確定を行い、数量を確定して、商品単価を持った商品コードマスターから、商品単価を持ってきます。
それが完成して『改行』または『エンターキィー』で、売上入力の1件の確定を行います。
ここで、上記の生鮮食料品の小売店の問題が発生します
①取り扱っている商品には、POSで使用するバーコードが貼り付けられない。
②仮に、張り付けられても、仕入れ商品である、魚や野菜、果物などは仕入れ単価が、入荷日の価格で変わるので、商品マスターの対応が煩雑になります。
③入荷される時の伝票も、手書きのものなどもあり、単位、単価が不明瞭なケースもある。
そこで、考え付いたソリューションが今回のアジャイル開発で完成したデモになります。商品には、名称、名前は必ず付けますし、有ります。八百屋さんでも『みかん』と言いますが『静岡沼津産』とか『佐賀有明産』とか表示された、商品の特徴を表す商品名を書いた、『商品名カンペ、商品カード』が必ず有ります。
ケーキ屋さんの例では『モンブラン』のケーキの前には、『モンブラン』。『生シュークリーム』の前には、『生シュークリーム』と書かれた商品カードが有るのは、皆さんもよくご覧になっていますよね。
この、商品名を言って、数量を発音して、数の単位の助数詞を発音する、日本固有の習慣を使用するアイディアです。
商品名 数量 助数詞 単価 小計
- モンブラン 1(いっ) 個(こ) 580円 580円
- 生シュークリーム 2(にい) 個(こ) 470円 940円
と、発音すれば、改行やエンターボタンを押す代わりに、助数詞(個、本、皿、札、箱、籠)で、認識します。
今回のデモは、IBMのAIワトソンのSpeech to Textにある機能、『文法登録』:特定の書式に沿った会話をABNF/XML形式で登録と同じ様に作動しています。
音声入力情報=商品名 x数量x助数詞 、のみに音声入力を限定できます。
これをうまく使用すれば、コンビニのレジ横にある、おでんの売上や、揚げ物のコロッケや、唐揚げ、アメリカンドッグ、大福、等の売上時に応用が可能かなと思われます。
あるいは、コーヒーサーバーの前で
『ホット・コーヒー M x 1パイ』と言えば、
『カードをタッチして下さい。』
『OKです。』
で、ホットコーヒーが購入出来ますね。
又、歯槽膿漏で、先日から通った歯医者での定期診断への応用。歯茎の診断カルテ作成時の作業、
『下、右、1番、3。
下、右、2番、4。
下、右、3番、欠損。
下、右、4番、5。』
なども、有りですね。
このように、従来バーコードが付けられない多くの商品や作業、業務に展開が可能ですね。
又、ワトソンの翻訳機能を使用すれば、外国語で発音して、日本語へ同時変換して、再度外国語でPOSレジに表示すれば、海外の同じ様な小売店への展開も可能かも知れませんね?
最初は、小さな一歩の使用例ですが、応用範囲は限りなく広いと考えます。